景を育む

妥協なく手間をかけるからこそ、庭が人の心を動かす

庭師の世界では、作庭4割、管理6割という言葉もあるほど、庭を育むことは庭師にとってもっとも重要な仕事です。一度整えた庭を、何年先までも同じようなよい状態で保持できるかどうか、さらに言えば、毎回の手入れをする度に今までに一番美しい景色へと育む—そこが、造園技術の肝の部分。自然のいちばんいい状態を、長い時間息づかせる庭造りを行うことこそが、河合造園の信条です。

長く息づく庭を実現するためには、雑木や下草など、庭に存在する植物に合った環境をつくることが欠かせません。限られたスペースの中で自然素材を限りなく自然に近い状態で切り取り、それぞれの植物が心地よく生育していく環境を整えることが、庭師の仕事の醍醐味です。

だからこそ、庭師の仕事はきりがなく、手間がかかります。ですが、それでも、河合造園は決して妥協せず、暑い夏の日も寒い真冬にも庭造りに向き合い、自分たちの技術を発揮して十分に手間をかけることにこだわります。そうして心血を注いだ庭こそが、お客様の心を動かし、やがてその心の波動が他の人の心も動かすことがわかっているからです。

経年の変化を楽しみ、お客様とともに育んでいく

私たち河合造園にとっての究極の幸せは、完成した庭、すっかり生まれ変わった庭の景色を、その先もずっと長くお客様と一緒に育んでいき、世界でここにしかない味わい深い情景を、お客様とともにつくりあげていくことです。

庭に関わる人の想いが静かに重なり、やがて満ち溢れていくような庭づくりに、私たち河合造園は真摯に向き合っています。